もう一度会いたいと思わせるためには、相手に対して自ら“しかけていく”ことが必要。その“しかけ”の軸になるのが、相手に対して「反応すること」なのだという。 例えば大事なお客様からの相談に対して、心から「それは大変でしたね」と言えるか「へ~なるほど」と浅く反応するかで両者の関係は瞬間的に変わってしまう。人は常に心の中で「私に関心を示してほしい」と思っている。だから、「それは大変でしたね」と相手の感情に深く反応できれば、相手は「自分のことを良く理解している」と感じるはず。しかし、浅い反応を返せば、無関心なのだと受け取られて悪い印象になってしまうのだ。 「人生はたった1秒の“反応”で決まります」(吉原珠央氏)。 私たちは日常生活で必ず、会話や行動のキャッチボールを絶えず行っているもの。その1秒1秒の自分の「反応力」が相手に「また会いたい」と思わせる根拠になっているという。こうしたちょっとしたアクションやたった1秒の気遣いの積み重ねで相手の印象を変えることができるのだ。 「反応が良い」=「思いやりをうまく表現できる」こと。反応力を鍛えるには、相手の立場に立って物事を考えるクセをつける必要がある。でも、どう反応していいか分からない……という人は相手に対する「関心」をできるだけ表現することを吉原氏は勧めている。会話の中で相手をよく観察し、「立派ですね!」などと分かりやすく気持ちを込めて伝えてみる、相手が「もっと話したいこと」に的を絞って質問するなど工夫を心がけてみよう。例えば、クライアントが「DFS(免税店)」と書かれた紙袋を持っていたとする。それを見たら「最近、海外に行ったのだろうか?」と思うはず。このように、まずは相手に関心を持ち、よく観察する習慣を身に付けるようにして反応力を鍛えていこう。 さらに、良い反応を心がけるだけでなく相手への感謝の気持ちも大切。心を込めて「ありがとう。あなたがいてくれて感謝しています」とあえて口に出して伝えてみよう。吉原氏が常に心がけているのは、意識するだけでなく体と心を使ってこれらを「実際にやってみる」こと。それだけで、随分と相手の心を掴むことができるという。 「大切なのは、相手が自分に対して望んでいることに徹底的な努力を見せることです。それによって初めて相手とつながっていけるのだと感じています。だから、好かれたいという気持ちは、あまり必要がないのです。相手に必要だと思われるために何かをすること。その方がずっと深い信頼関係を築くことができます」(同氏)。 そのお互いの信頼関係が必ず次のビジネスチャンスへとつながっていくのだ。「また会いたい!」と相手に思わせることができれば、ビジネスだけでなく、友情や恋愛といった人間関係の範囲もグンと広がるはず。明日からぜひ意識して実践してみてはどうだろうか。
人生はたった1秒の“反応”で決まる
質問は、相手が「もっと話したいこと」に的を絞る
好かれるよりも「必要」だと思われる努力を!